2011年12月6日火曜日

これからなにしよう?

普通に生きてると立ち止まるって難しくて、赤信号も気付かずに突っ走てたりするのかもしれない。冒頭のシーン、ランニング中の彼が信号で立ち止まる横を女性がすごい勢いで信号を無視したまま、突っ走ていく。癌という病気で人生を立ち止まり、そしてまた歩き始める映画。


50/50

あらすじ:27歳、いたって普通の冴えない男・アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は突然ガン告知を受ける。しかも5年生存率は50%という、まさかの余命宣告まで。その日から、悲しみに暮れて何かと世話を焼きたがる母親や、看病のプレッシャーからよそよそしくなる恋人などに悩まされるアダム。
気を紛らわすため、能天気で女好きの親友・カイル(セス・ローゲン)とガンをネタにしてナンパをしたり、新米セラピストのキャサリン(アナ・ケンドリック)とカウンセリングを受けたり。しかし病状は悪化の一途を辿り…。

まず語るべきは、キャスティングでしょうかなー。

主人公の「インセプション」ではスーツの似合うカッコいいアーサーを演じ、「500日のサマー」ではサマーという女の子に振り回され続ける愛を信じてるトム演じた ジョセフ•ゴードン=レヴィット!来年夏の公開を控える「ダークナイト•ライジング」でも刑事役での出演も決まってる、若手ながら実力のある俳優さん。甘いマスクで日本受けしそうな顔なので、きっと女性は気にいる人も多いそんな彼の誠実な演技はとても良かった。

主人公の親友を演じるセス•ローゲンは、いい意味でセス•ローゲンなうざさと優しさを兼ね備えた憎めない、ナイスガイだ。うざいけど、嬉しいってあるあるなめんどくさい感情を嫌でも感じさせてくれるほんと名演。

セラピストを演じるアナ•ケンドリックは、いや、いわゆるうさぎ顏だけど、等身大な演技が素晴らしく可愛い、ほんと可愛い。こんな彼女欲しいってくらい可愛い(エドガーライト監督の彼女さん!!)彼女が主人公の歩き直しの始まりを告げてくれる瞬間の希望の満ちっぷりは素晴らしいね。泣。

とまぁ、そんな彼らを観るだけでも価値があると思えるほんといいキャスティングというか好きな役者さんたち。

あまり観客は入っていなかったんだけど、カップルが何組か入ってました。映画の中でも恋愛は、闘病の中での負担が重くのしかかる難しいものとして扱われてて、苦しい描き方をされるため、こうカップルで来て2人の気持ちを思い計るような考えで見ちゃうと重たくなるかもしれないと注意は必要なんだけど、かといって重たい映画ってわけでもないから気負わずに大事な人と一緒に見て感動してもらえたら嬉しいなと思える作品。

主人公の闘病姿は、画面のフォーカスのぼけ、無闇な笑顔を物々しく映したり、嫌味な落ち着きの演技で深刻に描きすぎるでもないのに過酷さが伝わってくる。辛いなぁ。

異性とか関係なく、1人の人間として自分を見つめ直すことができるし、友情を考えさせられる。もし自分が彼の立場だったら、なんて思ってしまって共感できることがたくさんあった。

日々の生活で見て見ぬ振りして、気づけない大切なものを教えてくれるようないい映画です。

元々主演はマガヴォイくんだったらしいんだけど、いやぁ、ジョセフ•ゴードン=レヴィットで良かったよね。

もっとたくさんの人に見てもらいたいな。泣ける映画っていうかね、頬をつらーってくる。前向きになれた気がする。

ただにしても爪を噛む癖とかめっちゃ放置だったな笑 ラジオの仕事の達成とかも放置。そこは不満。


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