2011年12月21日水曜日

2011年BEST映画


元日の午前十時の映画祭「北北西に進路を取れ」から始まった今年の2011年映画生活もとうとう終わり。2011年、全然、ほんと全然映画は好きだったけどこんなに劇場で観賞もしなかった昔の自分が信じられないくらいに映画観ました!!
旧作も含めて劇場での観賞が141本!DVDやテレビでの映画観賞も含めたら合計で341本!(計算間違えてたので訂正)

限りなく毎日に近い本数見てるということに…そんな1年になりました。

2011年劇場公開映画だと、劇場と自宅鑑賞あわせてどのくらい見てるのかな、ちょっとわかんない。調べるの面倒なので調べませんでした、ごめんなさい。というわけで

劇場鑑賞作品のみの中からベスト10です!


第1位…『ブルーバレンタイン』〈デレク・シアンフランス〉

第2位…『引き裂かれた女』〈クロード・シャブロル〉

第3位…『人生万歳!』〈ウディ・アレン〉

第4位…『シリアスマン』〈ジョエル&イーサン・コーエン〉

第5位…『ソーシャルネットワーク』〈デヴィッド・フィンチャー〉

第6位…『ウィンターズ・ボーン』〈デブラ・グラニク〉

第7位…『ステイフレンズ』〈ウィル・グラック〉

第8位…『ハンナ』〈ジョー・ライト〉

第9位…『スーパー!』〈ジェームズ・ガン〉

第10位…『ラブ・アゲイン』〈グレン・フィカーラ&ジョン・レクア〉



コメント
「ブルーバレンタイン」…気持ち悪いくらい映画館でボロ泣きしました。生々しいすぎるほどの実在感、二人の演技があまりにも素晴らしい。昔から恋愛についての映画とか、倦怠期夫婦もの、どうして愛だったはずのこの関係は変質してしまうのかもの(宇多丸さん曰く)は、大好物なのもあって、客観的に立てない、当事者目線で感情移入しちゃうこの作品はマゾのマゾもいいところなんだけど、完璧にドツボにはまってしまったといいますか。泣泣もうなにも言えない。

「引き裂かれた女」…この作品で初めてクロード・シャブロルと出会いました。こんなにも肌に合う監督さんがまだいたのかと衝撃的な出会いでした。引き裂かれた女自体は、いやらしい寝取られものですね、画面全体に漂う歪さ、エロさ、凄まじい。ユーロスペースで特集にも何度か足を運び、他にも作品を結構観ました。引き裂かれた女より面白いシャブロルの代表作も観ましたが、あえて2011年に日本公開の「引き裂かれた女」をですね。一年シャブちゅうになった代表作として挙げたい。趣向がモロバレてくるあああぁ

「人生万歳!」…大好きな大大大大好きなウディ・アレン監督のこれまた傑作です。またドMなってうるさい。実はこの作品は去年の暮れの公開なので実質2010年の作品になってしまうんだけど、観たのが今年だからしょうがないのでランクインですね。ウディ・アレンは肌に合いすぎて異常です。皮肉といい、やじっぷりもたまらないし、この映画のハッピーエンド感もとにかく素晴らしい、ほんとに人生万歳!!!!!

「シリアスマン」…コーエン兄弟のほんっとに憎ったらしい傑作でした。らしいというか、コーエン兄弟じゃなきゃこんな映画撮れない絶対にっていう好きに作れられちゃった感がはんぱないんだけど、不条理を通り越した不条理さ、ブラックさをユーモアに描けるのだからすごい。好きなんです、コーエン兄弟。今年はトゥルー・グリッドも公開されてるのでコーエン兄弟を堪能できたわけだけど、この二つなら断然「シリアスマン」でした。

「ソーシャルネットワーク」…やってくれました。この大傑作が第5位なんて信じられません、どうかしてるんですかってくらい今年度の大傑作の1つ。共感しにくい天才な主人公に、ソーシャルネットワークというわからない人にはわかりにくい題材で万人うけしなそうではあるんですけどもね。ラストシーンのf5連打には、もう心にグサグサ、いや、グッと!!グッと!来ました。もうあのラストシーンが私の全てです。

「ウィンターズ・ボーン」…こんな貧乏で骨まで染み入る映画もなかなかないです。感動とか感傷に浸るとか重たいとか、もうそういうの通り越して心にズーンって来ました。主演のジェニファー・ローレンスには今年の新人女優の演技賞を挙げたいです。素晴らしい。こういう映画がアメリカでまだ作られるんだなってことがまず衝撃だし、舞台にしてもアメリカの知らない一面を見たと思える。世界は広い。

「ステイフレンズ」…肌に合うウディ・アレンのラブコメを除けば、今まで観てきた中で1番かも知れないってくらい面白かった!!セフレなんて憧れにもできない妄想の世界を成り立たせちゃう主演のジャスティン・ティンバーレイクとミラ・クニスの愛嬌ったらないです。素晴らしいキャスティング。多幸感たっぷりすぎ。

「ハンナ」…おお、珍しくアクション映画ですwといっても、殺戮マシーンでもあり世界を本でしか知らない最強少女の旅立ちのお話。まず好きな監督さんということが1つあります、ジョー・ライト。好きな女優ってわけでもないけど、透き通ったシアーシャ・ローナンがとても映えていまして、淡青がかった画面演出にケミカルブラザーズの音楽、ちょっとしたアクションの長回しとかなんかところどころツボにはまった。気に食わない気もするけど、色々言われてた終わりは全然嫌いじゃない。

「スーパー!」…衝撃すぎる。衝撃すぎる。こういう映画を待っていた?待っていたのかおれは?とね、ふつふつと煮えくり返るヒーロー精神というか、いや、振り切りすぎだろwっていう冷静さを保てなくなるくらいに感情移入してしまいそうになった。まぁなんにしてもボルティなのであるな。あのエレン・ペイジがあああああ。やばい。

「ラブ・アゲイン」…1番声を出して笑ったかもしれない映画で、スコット・ピルグリムとこの10位を争ったのであります。狂ってて、馬鹿げてて、愛くるしい映画ですよ、これは。役者陣のそれぞれの役柄の演じっぷりは見事で良かったなぁ。ライアン・ゴズリングなんてブルーバレンタインが嘘みたいにいい男でさ、エマ・ストーンはやばいくらい可愛いし、この二人の組み合わせ破壊力ありすぎるし、スティーブ・カレルもジュリアン・ムーアもね。よかったです、ケビン・ベーコンがちょっと全然あれな扱いで笑ったけどwこちらも多幸感たっぷりないい映画です。


次点でランクインしなかった作品
「ザ・ファイター」「スコット・ピルグリム」「ゴーストライター」「アジョシ」「宇宙人ポール」「猿の惑星 創世記」「ファンタスティックMrFOX」「ミッション8ミニッツ」「ドリームホーム」「冷たい熱帯魚」「X-MEN FG」「ピラニア3D」「リアル・スティール」

まだまだ面白かった作品があって、きりがないので割愛するけど、「塔の上のラプンツェル」「ブラック・スワン」「50/50」「指輪をはめたい」「ハードロマンチッカー」「コンテイジョン」「キッズ・オールライト」「人生、ここにあり!」「劇場版神聖かまってちゃん」あたりもかなり面白かったです。

まだ「MI4:ゴーストプロトコル」も観に行ってないし、話題の「サウダージ」も観に行けてないのでまだもう少し増えるかな。

来年はどのくらい映画見れるかなぁ。来年公開する映画は、さらにさらにかなり楽しみな作品が目白押しなのでほんとどうなることやら。年間劇場鑑賞100本は目標にしたい。

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