2011年7月31日日曜日

映画というよりアトラクション?

トランスフォーマー!!って言われるとやっぱり幼少期に見たアニメを思い出します。いやはや、オプティマス??なにそれ。コンボイ!そうだよ!コンボイ!!司令官!!みたいなね、ノリですよね。「トランスフォーマー」が公開した当時、ハリウッドでリメイクされたロボットたちを見てディテール高すぎて日本のアニメが大好きだった自分(トランスフォーマーよりビーストウォーズの方が好きだった)にはどうにも合わないなぁという印象を持ってしまい…結局流れに流れて「トランスフォーマー」も「トランスフォーマーリベンジ」も観てません。微妙な評価も多かったからそのうちって思ってたんだけど、優先順位がひたすら下がる一方で…結局「トランスフォーマー」三部作の完結編を1も2も見ずに迎えてしまいました。

トランスフォーマー/ダークサイドムーン


〈あらすじ〉1969年、アポロ11号が月面に降り立った。人類は歓喜に沸いたが、実はアポロ11号のクルーたちには、月面に不時着したトランスフォーマーの宇宙船を地球に持ち帰るという極秘ミッションが課されていた。40年後、トランスフォーマーのセンチネル・プライムが、月面から持ち帰られた宇宙船を利用し、故郷のサイバトロン星を復興しようとする。その頃、トランスフォーマーの友人であるサムは、ワシントンDCで新恋人・カーリーの家に居候していた。
まず最初に謝ります。ディテールがどうとか、合わないなんて見ずに決めつけていたことを反省します。さて、とりあえず大声で叫ぼうか。「カッコイイ!!!!バンブルビーかわいいすぎるだろwwwwwオプティマス最強!!司令官!!!!!ひゃっはー」…はい。変形ロボット、ロボットじゃなくて超生命体トランスフォーマーなんだけど、男のロマンでした。たまらない。
ド迫力の3Dで見れなかったことがとにかく残念で仕方ないけれど、それでも十分。クオリティーの高いCGに効果、これはさすがジェームズ・キャメロンも「このCG必見!!」と太鼓判を押しただけあります。オプティマスやらバンブルビーやらに萌えてかつド迫力CGアクションですよ、これはいい。

ただ映画として見るとどうにも内容はない笑 たしかに内容っぽいことを並べてはいるんだけど、後半の展開にしたってもっと見せるべきシーンはたくさんあったはず。154分もあるのにそこで出し惜しみしちゃったの?!って思ってしまったのは残念だったなぁ。でもね、ただでさえあのボリュームだからどこまで盛ろう??あーまだまだ盛りたんない!!っていう際どいところで我慢したんだろうなーマイケル・ベイ監督…とか思うのとぶっちゃけ内容のなさは、ぽいこと並べてそれで及第点で済んでるんだろうと思う。あのCGなトランスフォーマーたちのスペクタクルで満足できちゃえるっていうのが結局のところ。それでいいんだと思う。といっても、見どころすべてがそのCGだけってわけじゃないです。割と個人的なツボとしては、主人公のシャイア・ラブーフとヒロインのロージ=ハンティントン・ホワイトリーのキャラの立ちっぷり。これがなかなか。

シャイア・ラブーフ演じる非モテ男子かつ甲斐性無し男が、あれやこれやと無理くり戦いに巻き込まれてしまうあたりはまさしく男のロマン十分で、そんなヤサ男の彼女がとびっきりの美女ですよ。反則ですねー。冒頭の彼女の登場シーンの階段下からローアングルで彼女の脚をなめてハミ尻…シャツ一枚に下着姿の彼女が彼を起こすなり飛び乗る、いやーこれはオプティマスの攻撃に取らない破壊力です。彼女にはもう演技とか関係なく、美女!見てるだけでうっとりしちゃう美女!っていう極めつけなヒロインとしての役回り。物語は、ちゃんと童貞非モテなシャイア・ラブーフが、ちゃんと彼女と世界を守りぬくという完璧な抑えっぷりです。

予告編で結構煽り過ぎだったなぁとは思うものの、ヒロイン全然可愛くないやと思ってたから予想以上にツボで嬉しい。ヒロイン大事よ、男のロマンな映画だからこそ。
テンポは軽快で154分の長さはあまり感じなかったなぁ。結構序盤のコメディなやりとりも嫌いじゃない、むしろ好き笑 いいスピード感でした、トランスフォーマーたちのアクションシーンも前作は見難かった?みたいだけど、スローモーションが効果的で良かったです。これからトランスフォーマー/ ダークサイドムーンを見に行く人はぜひとも3Dをお勧めします!!

ちょっと急いで前作たちを見なければ…!ただ前作のヒロイン見たけど、今作のヒロインの方が好みなんだよねん。失敗した笑

2011年7月30日土曜日

「イリュージョニスト」と「ファンタスティックMr.FOX」

目黒シネマにて、「イリュージョニスト」と「ファンタスティックMr.FOX」の二本立てを鑑賞してきました。ブログ作ったものの、面倒で全然更新しないので気張らず簡単な感想をできるだけ更新できるよう努めたいと思います。

イリュージョニスト
〈あらすじ〉しがない初老の手品師とその手品師を魔法使いと勘違いしてついていってしまった少女の物語
漫画からのアニメ化といい、アニメ文化のある日本人にとって日本的なアニメーションの見過ぎで海外のアニメーションっていうと壁を感じるのかな?ディズニーとかあるから、そうなでもないとは思うけど、ディズニーは別格かも知れない。自分はそもそもアニメやらをとてもたくさん見るほうじゃないけど、外国のアニメーションっていうだけで壁を感じはしません。小さい頃は散々ディズニーの古き良き夢に溢れたアニメーションを見てきたし(特に白黒の古いやつは大好きだった)、小さい頃はケーブルテレビでカートゥーンネットワークにドハマリしていた時代もある。今でもトゥーンは大好きだし「ロジャー・ラビット」は幼心に何度も見返した自分の中の名作。この「イリュージョニスト」という映画は、フランスのアニメーションで本年度のアカデミー賞にもノミネートされている作品。フランスのアニメーションというと、わからないというか想像につかないだろうし見にくいと思う人もいるかもしれない。でも、絵柄の好みの問題はあるだろうけど、そんなことはいざ見てしまえばカンケイないくらいに魅力的だ。また関係のない話に戻ると海外のボードゲームが大好きな自分にとって、身近に思えてしまう絵柄でした。というのもある意味イリュージョニストの絵柄は、まるで海外のボードゲームの絵柄にでも出てきそうな世界、雰囲気。登場する手品師、腹話術師、ピエロなんて、憎たらしいくらいに可愛くてコマにでもカードにでもなりそう。身近さっていうのはどこから来るかほんとわからないものです。

話が右往左往しましたが、この「イリュージョニスト」、繊細なタッチで描かれるアニメーション、絵柄、色のトーン、個性的なキャラクター、世界観、雰囲気どれをとっても素敵でした。言葉の通わない二人の視線やしぐさ、行動、動きだけで(動きかわいいすぎる)、台詞はほとんどなく進んでいく物語は、言葉じゃなくて映像が頭にすーっと流れこんできて感情に訴えかけます。

とてもつらくて儚い、時代に取り残されていく中で彼らの選択。言葉にしてはいけない。言葉にできない。詰まっては息のできない想いが素敵なアニメーションの奥から胸に刺さってきました。最後のシーンには、うるっときてしまいました。

ショメ監督の他作品とジャック・タチの作品を見返そうっと。。もう一度見たいな。
PS.人生ゲームにしたら…とかすごい酷な言っちゃいけないこと言ってるきがするけど、時代に取り残さずいつでもボドゲとして遊びたい世界観だったな。ボドゲにしてw

ファンタスティックMr.FOX
〈あらすじ〉キツネのMr.FOXは農家の主人が仕かけたワナにかかり、妻のMrs.Foxと絶体絶命のピンチに陥る。その時、Mr.FOXは明日の朝まで生き延びられたら、泥棒ではないまっとうな仕事をすると誓う。2年後、すっかり足を洗ったMr.FOXは、妻と変わり者の息子アッシュと3人で穴暮らしをしていた。しかし貧乏な穴暮らしに飽き飽きしていたMr.FOXは丘の上の家に引越し、その向かいにある3つの農場での泥棒を計画する。
ぎゃーーー。まじで気持ち悪いくらい表情が豊かすぎる。パペットなのにあんだけリアルな表情にとにかく出だしからびっくりしたわ。それに加えてのコマ撮りパペットだからこその味わい深い動きが素晴らしい。物語は、童話を元にしてあるだけの軽快さで野生の本能を忘れられないお父さんとお父さんと敵対する人間たちの憎々しい戦い、そしてそこに巻き込まれてしまう家族と近隣住民!を描いてます。まずほんとにあそこまで作り込める技術に賞賛、演出も世界観も素敵の一言。登場動物?たちがもうはちきれんばかりに個性溢れててそんな彼らを見ているだけで幸せな気分にひたれるというものです。個人的なツボは、彼らの食いっぷりがやばい、素敵w元の童話を読んでみたいなぁー。

名台詞、もう頭から離れない。子供と見たい。観て欲しい。フォックス、お父さん最高!
ファンタスティックに生き残る!