2011年7月30日土曜日

「イリュージョニスト」と「ファンタスティックMr.FOX」

目黒シネマにて、「イリュージョニスト」と「ファンタスティックMr.FOX」の二本立てを鑑賞してきました。ブログ作ったものの、面倒で全然更新しないので気張らず簡単な感想をできるだけ更新できるよう努めたいと思います。

イリュージョニスト
〈あらすじ〉しがない初老の手品師とその手品師を魔法使いと勘違いしてついていってしまった少女の物語
漫画からのアニメ化といい、アニメ文化のある日本人にとって日本的なアニメーションの見過ぎで海外のアニメーションっていうと壁を感じるのかな?ディズニーとかあるから、そうなでもないとは思うけど、ディズニーは別格かも知れない。自分はそもそもアニメやらをとてもたくさん見るほうじゃないけど、外国のアニメーションっていうだけで壁を感じはしません。小さい頃は散々ディズニーの古き良き夢に溢れたアニメーションを見てきたし(特に白黒の古いやつは大好きだった)、小さい頃はケーブルテレビでカートゥーンネットワークにドハマリしていた時代もある。今でもトゥーンは大好きだし「ロジャー・ラビット」は幼心に何度も見返した自分の中の名作。この「イリュージョニスト」という映画は、フランスのアニメーションで本年度のアカデミー賞にもノミネートされている作品。フランスのアニメーションというと、わからないというか想像につかないだろうし見にくいと思う人もいるかもしれない。でも、絵柄の好みの問題はあるだろうけど、そんなことはいざ見てしまえばカンケイないくらいに魅力的だ。また関係のない話に戻ると海外のボードゲームが大好きな自分にとって、身近に思えてしまう絵柄でした。というのもある意味イリュージョニストの絵柄は、まるで海外のボードゲームの絵柄にでも出てきそうな世界、雰囲気。登場する手品師、腹話術師、ピエロなんて、憎たらしいくらいに可愛くてコマにでもカードにでもなりそう。身近さっていうのはどこから来るかほんとわからないものです。

話が右往左往しましたが、この「イリュージョニスト」、繊細なタッチで描かれるアニメーション、絵柄、色のトーン、個性的なキャラクター、世界観、雰囲気どれをとっても素敵でした。言葉の通わない二人の視線やしぐさ、行動、動きだけで(動きかわいいすぎる)、台詞はほとんどなく進んでいく物語は、言葉じゃなくて映像が頭にすーっと流れこんできて感情に訴えかけます。

とてもつらくて儚い、時代に取り残されていく中で彼らの選択。言葉にしてはいけない。言葉にできない。詰まっては息のできない想いが素敵なアニメーションの奥から胸に刺さってきました。最後のシーンには、うるっときてしまいました。

ショメ監督の他作品とジャック・タチの作品を見返そうっと。。もう一度見たいな。
PS.人生ゲームにしたら…とかすごい酷な言っちゃいけないこと言ってるきがするけど、時代に取り残さずいつでもボドゲとして遊びたい世界観だったな。ボドゲにしてw

ファンタスティックMr.FOX
〈あらすじ〉キツネのMr.FOXは農家の主人が仕かけたワナにかかり、妻のMrs.Foxと絶体絶命のピンチに陥る。その時、Mr.FOXは明日の朝まで生き延びられたら、泥棒ではないまっとうな仕事をすると誓う。2年後、すっかり足を洗ったMr.FOXは、妻と変わり者の息子アッシュと3人で穴暮らしをしていた。しかし貧乏な穴暮らしに飽き飽きしていたMr.FOXは丘の上の家に引越し、その向かいにある3つの農場での泥棒を計画する。
ぎゃーーー。まじで気持ち悪いくらい表情が豊かすぎる。パペットなのにあんだけリアルな表情にとにかく出だしからびっくりしたわ。それに加えてのコマ撮りパペットだからこその味わい深い動きが素晴らしい。物語は、童話を元にしてあるだけの軽快さで野生の本能を忘れられないお父さんとお父さんと敵対する人間たちの憎々しい戦い、そしてそこに巻き込まれてしまう家族と近隣住民!を描いてます。まずほんとにあそこまで作り込める技術に賞賛、演出も世界観も素敵の一言。登場動物?たちがもうはちきれんばかりに個性溢れててそんな彼らを見ているだけで幸せな気分にひたれるというものです。個人的なツボは、彼らの食いっぷりがやばい、素敵w元の童話を読んでみたいなぁー。

名台詞、もう頭から離れない。子供と見たい。観て欲しい。フォックス、お父さん最高!
ファンタスティックに生き残る!

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