2011年8月24日水曜日

エンドクレジットが可愛いかった〜アザーガイズ〜

”…じゃないほうの男たち”を8月20日公開初日!ヒューマトラストシネマ渋谷で鑑賞してきました。

「アザーガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」


あらすじ:ニューヨーク市警に務めるタフガイのテリー刑事(マーク・ウォールバーグ)。彼は、NYのヒーローとしてメディアにもてはやされていたダンソンとハイスミスが殉職してしまったいま、次期スター刑事の座を狙っていた。しかし、運悪くパートナーとして外回りよりもデスクワークが好きなアレン刑事(ウィル・フェレル)を押し付けられる。正義に燃えるテリーだったが、コンピューターの前を離れようとしないアレンのせいで、緊急無線が入っても出動できずストレスがつのるばかり。そんなある日、国家レベルの“巨悪”である金融界が絡んだ事件が発生する――。


ボンクラへなちょこ??刑事二人組のコメディ映画です。

主演の二人の内の一人、マーク・ウォールバーグというと最近では「ザ・ファイター」で素晴らしい肉体を披露してくれていて、苦悩しながらも夢を果たすという健気な兄想いのいい弟役を演じてくれていたわけですけども、この作品では打って変わって、ボンクラ刑事です。まさかね、と思いたくなるような事件を起こしてしまい、NY中の人々から敵視されてしまうという悲しい男。

そのため、アザーガイズから抜けだし、刑事として街のヒーローになりたいという想いを鬱積しているんだけども…なんと相方が現場への出動よりデスクワークをこよなく愛してるというさらなるへなちょこ野郎、アメリカのコメディアンで俺たち〜シリーズで相変わらずなおちゃめなおじさまウィル・フィレル!

なんともちんちくりんなコンビ、この時点で笑える。

冒頭に不死身の刑事コンビ、軽犯罪者を捕まえるためだけに街にあらぬ被害をもたらせようともスターとして許される完全ステレオタイプの奴らが登場する。こいつらこそ、映画的。現実離れしたそのポテンシャルと何もかも許されるスター性を魅せつけてくれるが、不意に訪れる彼らの死が見ている観客をごそっと現実に引き戻す。そこで目にするのが「アザーガイズ」だ、じゃないほうの男たち。

この作品において、アザーガイズたちでもやれるときはやれるんだ!!むしろアザーガイズたちが重要なんだ!!と訴えかけてるはず…だけど、結局彼らはある意味スターじゃないかw最高だよwという裏切られたようなお笑い展開が楽しいし嬉しい。

そんなじゃないほうの二人のまるでコントのような早いテンポで迫ってくるボケ、満載なコネタは面白いのだけど、描かれていくテーマは社会派で金融問題という時事ネタをしっかり扱ってくれるため、ギャップがありました。そのせいで?、思ったよりも弾けてる印象は弱く、まったりしてたなぁ。しかも、予算が結構かかってるみたいでしっかりしてるアクションがさらにコメディ要素から飛び抜ける感じ。もっともっと弾けた二人が見たかった。向こうのギャグだから伝わりにくく追いつけないところも多々あるから、こういう印象になるのかなぁとも思ったけど。

それでもあのコント、右から左、はたまた上か下かと思いもよらないようなとこから飛んでくる笑いにはちょっとばかし感動。こうも詰め込めるのかってくらいに詰め込まれてて楽しめました。

ツリー・オブ・ライフみたいな重厚感のある陶酔させられてあとから考えさせられてしまうような映画もいいけれど、気晴らし娯楽作品も大事だ。軽く何も気張らずに観に行ってもらって楽しめるはず!

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