2011年8月5日金曜日

アア。化物語。

映画の感想、書きたいことが書きたいように書けないので、今回はアニメ「化物語」を取り上げて気分をリフレッシュとします。やっと見ました

化物語


〈あらすじ〉高校3年生の少年・阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、ひょんな事から2年間ろくに会話すらしたことがない病弱なクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。なんと彼女には、およそ体重と呼べるものが殆ど無かったのである。
暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さを根こそぎ持っていかれたのだと言う。
実は暦もひたぎと同じような奇妙な体験をしており、その時に忍野メメという怪異に詳しい男の力を借りたのだった。暦とひたぎはメメに相談する為、彼の住む学習塾跡の廃墟ビルに向かう。メメによるとひたぎの体重を奪った蟹もやはり「怪異」であるという。ひたぎはメメの力を借り、自分の体重を奪った怪異と再会するのだが、それには彼女自身が封じたある過去の秘密が関係していたのだった……。



ライトノベルと言われる類の小説は、一切読まない。なのでこの「化物語」の原作である西尾維新のラノベを読んだことないんだよね。化物語が面白かったので、いい機会だから読んでみようかな。とは思うものの、ラノベって全然読む意欲を持てない。これは食わず嫌い。まぁ西尾維新は少年ジャンプにて漫画「めだかボックス」の原作をしているから割と親しみが元々ありました。西尾維新の特徴でもある言葉の遊びは、「化物語」でも存分に発揮されていました。言葉遊びには弱いというか、好きなので、彼女の遊びっぷりには感服というかとても気持がいいものがあります。

そうした西尾維新の特徴を遺憾無く発揮させるに、原作をまんまにアニメ化されていると言わせるほどの、忠実なアニメ化があったことがひとつ言えると思います。これだけの世界観を作り込めた制作陣、監督として新房 昭之がシリーズ構成に演出、豪華な声優陣と素晴らしいのヒトコトでしょう。おれはこの新房 昭之の演出(荒川や絶望先生を見る限り)ってビジュアルに凝り過ぎてる面があって、そんなに好きかって言われるとそんなでもないというか、まぁシャフト(制作会社)らしいに落ち着いてしまうところがあるんだけども。。

話を戻すと、ラノベらしいというのは偏見かもしれないけれど、いかにもな萌キャラやツンデレといったキャラクター造形がまたとても素晴らしいです。これもまた西尾維新さすがといったところなんでしょうが、中でもずば抜けて「戦場ヶ原ひたぎ」というキャラクターが個人的なツボでした。

さて、この戦場ヶ原ひたぎとは、メインヒロインであるにもかかわらず、一切媚びろうとはせず、暴言という暴言を吐きまくってはたまにデれる。究極のツンデレであり、ヤンデレである。アニメの中で主人公に救われたことをきっかけに主人公と恋仲へと発展するのが彼女です。

そんな暴言に暴言を吐くと彼女の紹介を言ったところで少しもわかってもらえないかと思うので、名言を紹介する。(アンサイクロペディアより)

「唾を飛ばさないで。素人童貞がうつるわ」

「阿良々木くんみたいないかさない童貞野郎と話してくれる女の子なんて、精々私のような行き遅れのメンヘル処女しかいないということよ!」


わかっていただけたか…。ひどいひどすぎる。そんな彼女をシリーズを通して、これでもかと愛おしく思えてしまうのはこの作品のとてつもない魅力の1つに間違いないだろう!

俺なりのツンデレ論や愛すべきめんどくさい女の子論みたいなものを話し始めてしまうと止まらなくなってしまう可能性があるので抑えておきたいんだけれども、めんどくさい女の子を好きになってしまうどうしようもない自分への自惚れ感には究極の勘違いの美学がある。そこを共感を持つことができる化物語の主人公阿良々木くんのようなマゾヒストには、肌という肌が震え上がって…アア。アア。とさらに性格の歪みをこじらせてしまうのではないかと思っています。(経験談)

もう一つめんどくさい女の子といえば、本谷有希子に登場する極めつけな女たちだ。本谷有希子もまた独特な言葉で魅了してくれる。めんどくささとその彼女の文体の魅力がわかる台詞を紹介する。

本谷有希子「生きてるだけで、愛」より

「ねぇ、どうしよう。駄目だよあたし。頭おかしいよ。」
笑っていたはずなのにいつの間にか自分の声が涙ぐんでいることに気付いて、その顔を見られたくなくてあたしは思わず津奈木にすがりついた。両腕を掴まれた津奈木は、あたしの背中をさするようにしながら小さくうんうんと頷くだけだ。
「頭おかしいのってなおるのかなぁ。あのさ、あたしいっつも津奈木に頭おかしいくらいに怒るじゃん?怒るのとかも凄い疲れるんだよ。・・・(省略)・・・」
津奈木の顔を見ることが出来ない。肩におでこを強く押し付けるような格好のまま、あたしは喋り続けた。セーターの毛がちくちくと頬に刺さる。
「あんたが別れたかったら別れてもいいけど、あたしはさぁ、あたしとは別れられないんだよね、一生。うちの母親は今でもたぶん雨降ったら寝てると思うし、あたしだってこんな風に生まれちゃったんだから死ぬまでずっとこんな感じで、それはもう諦めるしかないんだよね?諦めなきゃ駄目なんだよね?いいなぁ津奈木。あたしと別れられて、いいなぁ。」


あーめんどくせー。めんどくせー(褒め言葉)
戦場ヶ原ひたぎとはまたベクトルが全く違うめんどくささだけど笑 こういう文章を読んでなんか心にぐっときちゃうめんどくさい子好き系自惚れ男子は、「化物語」必見です。本谷有希子もいいよ。戦場ヶ原ひたぎはさることながら、千石撫子といういかにもな萌キャラ(妹系キャラ)もいい。ロリコン属性の人の琴線にも触れるものがあるのではないかい?

OP「なでこスネイク」恋愛サーキュレーション


なでこの名言

「暦お兄ちゃんはもう大人だから……、撫子の裸を見て、いやらしい気持ちになったりは、しないんだよね?」

どうしてこんな台詞がでてくるのかは、未見の人はアニメ見てのお楽しみですね。

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